浪人が決まったら、春休みのうちにこの5個は必ずやっておこう!(3月・4月)

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こんにちは!

  この記事を読んでいる方々は残念ながら希望した大学に合格することができなかった方だと思います。滑り止めに合格したが、行きたい大学があるからもう一年頑張ることを決めた方、はたまた受験した全ての大学で不合格になってしまい、止むを得ず浪人することになってしまった方、いろいろな方がおられるでしょうか。そんな浪人を決めた皆さんは、浪人を決める前にこんな言葉をよく耳にしたのではないでしょうか?

 

「浪人したところであまり伸びない」

 

 はっきり言うと、それは違います!実は、私も現役時代、第一志望校に合格することができず1年間浪人を経験しました。現役時代はずっとE判定だった私でも、浪人時代正しい方法で努力したことで無事第一志望校に合格することができました。浪人したけど、いい結果を残せない人もいるだけで、浪人したことで成績が伸びた人も必ずいます。でなければ、大学に浪人生が沢山いるのはおかしいですよね?

 

 今振り返ると、私の浪人生活のターニングポイントだったのはこの3月・4月の時期だったと感じます。この時期に行ったことが、私の浪人生活の方向性を決定したと思いますし、ここで正しい方向性で考えられたからこそ、合格することができたと思います。

 

 そんな私が浪人が決まってから新学期を迎えるまでに行ったこと5つを紹介していきたいと思います。

 

 これから浪人生活が始まる皆さんの参考になれば幸いです。

 

 

 

浪人の方法(予備校/宅浪/仮面)を決めよう!

  まず、浪人が決まったら1番最初に浪人の仕方を決めましょう。浪人の仕方としては、予備校に通う、宅浪、仮面浪人の3パターンが考えられます。これらの3パターンのメリット、デメリットを考え、まとめてみました。

 

予備校

メリット
  • 教育のプロによって考えられたスケジュールで学んでいくことができる
  • 分からないところを質問できる環境にいる
  • 周りから刺激をもらえる
  • 自習室を利用できる
  • 悩んだ時の相談相手(チューターなど)がいる
  • 規則正しい生活を送れる
デメリット
  • 周りの雰囲気が悪いと自分も流されてしまう
  • 自分のやりたい勉強をする時間があまり取れない
  • いい先生が自分の授業を担当するとは限らない

 

宅浪

メリット
  • 自分のやりたい勉強を自分の好きなタイミングでできる
  • 通学とかの時間がいらない(電車などで無駄なストレスを受けない)
  • 予備校に通う人に比べてお金がかからない
デメリット
  • 自分に甘い人はいくらでもサボれてしまう
  • 家から出る機会があまりないため、会話をする機会がなく、孤独に感じる
  • 規則正しい生活リズムで過ごせる人が少ない

 

仮面浪人

メリット
  • 浪人失敗しても、大学での単位をしっかり取れていれば2年に進級できる
  •  失敗しても一応大丈夫という安心があるため、精神的に追い込まれることが少ない
デメリット
  • 途中で仮面浪人をしようという考えが揺らぐ
  • 勉強時間があまり確保できない

 

 簡潔にまとめるとこんな感じでしょうか。どの選択肢にもメリット、デメリットはあり、自分の性格や生活習慣などを考慮しながら決めていく必要があります。ですが、よっぽど自分に厳しい人や、志望校への思いが強い人でない限り、予備校に行くことをオススメします。

志望校を再確認しよう!

 浪人の方法を決めたら、志望校をもう一度考え直しましょう。現役と同じところを目指すのか、それとも現役の時よりも高い大学を志望するのか、はたまた現役の時の失敗などを踏まえてランクを落とした大学を志望するのか、色々な可能性があると思います。まずはこの志望する大学を3月・4月中に考え直してみましょう。

 

 この志望校を決めることは浪人生活のモチベーションにも大きく関わってきます。なんとなくこの大学に行きたいといった曖昧な理由で志望校を決めているとモチベーションは絶対に上がりません。勉強が辛いと感じた中でも踏ん張り、頑張っていくにいは「どうしてこの大学に行きたいのか」、これをはっきりさせておくことが重要だとされています。この「どうして」の部分の志望する大学に行きたい理由はなんでもいいと思います。例えば、「憧れの先輩と同じ大学に行きたい」という理由でもいいですし、「◯◯大学でしかすることのできない研究室に行きたい」といったようなものでもいいです。重要なのは、志望する理由を持ったうえで志望校を決めるということです。なんとなく◯◯大学に行きたいといった曖昧な状態になるのではなく、自分なりの明確な理由を持って行きたい大学を決めることで、自ずとやる気が湧いてきますし、辛い時でも頑張ることができます。ですので、浪人の方法を決めたら、次に志望校の再確認をしましょう。

目標を決めよう!

 志望校が決定したら、次は具体的に目標を決めて行きましょう。例えば、東京大学理科一類を志望したとします。東京大学は一次試験であるセンター試験を用いた足切りを突破した後は、センター試験の900点を110点に圧縮した点数と、二次試験の440点(文系:理系:英語120点、国語120点、数学80点、社会60点×2教科、理系:英語120点、数学120点、国語80点、理科60点×2教科)の合計550点によって二次試験の合否が決められます。年度にも寄りますが、昨年度の理科一類の合格最低点は347点でした。昨年度はこれまでの年度に比べて特に合格最低点が高かった年なので、合格するために取るべき点数の目標を350点にしたとします。

 そうしたら350点を取るために自分はどの科目でどれだけ点数を取る必要があるのか具体的に考えて行きましょう。今回は理系の場合で考えていきます。合格した受験生の平均などを考慮すると

センター810/900(圧縮前) → 99/110(圧縮後)

英語70/120

数学70/120

国語40/80

物理35/60

化学35/60

合計 349/550

だいたいこんな感じになるでしょうか。ここから、自分の得意・不得意を考慮しながら、目標とする点数を決めていきます。私はセンター試験が若干苦手で、数学が得意だったので目標を立てるならこんな感じでしょうか。

センター780/900(圧縮前) → 95.3/110(圧縮後)

英語60/120

数学85/120

国語45/80

物理35/60

化学30/60

合計 350.3/550

英語のリスニングで点数が伸び悩んでおり、あまり伸びそうになかったのでこういう目標になりました。(実際、私の浪人時代の目標はこんな感じだった気がします。)

 こうやって具体的な目標を立てたら後は逆算して勉強の計画を立てていきます。例えば、数学が昨年度60点だった場合、あと25点あげていかなければなりません。その25点あげるためには、自分は何をいつまでにやらないといけないとか、そういったことを検討しましょう。予備校に通っている人は基本的に授業を受けて予習復習をしっかりしていればいいです。ですが、仮面浪人や宅浪の方は自分で勉強のスケジュールを立てていかなければなりません。そうなったときに大事なのは、現状と目標のギャップを考え、その間を埋めるためには何をするべきか考えて行くことです。自分の現状把握ができていない人で、合格できる人はまずいません。客観的に自分が今後何をやって行くべきなのか把握するためにも、まず目標を具体的に決めて行きましょう。

 

現役時代の反省をしよう!

 この記事で最も伝えたい大事なことはこの現役時代の反省を行うということです。家庭教師や個別指導などいろいろなところで生徒を見てきましたが、この現役時代の反省をできている人はあまりいないように感じます。浪人生活が始まったら、現役時代の勉強の続きをしている感じですね。それでは多くの場合うまくいきません。現役時代の反省を行わずに合格できる人は、現役時代でも合格できる可能性が高かったが、惜しく合格できなかった人だけだと思います。もし、現役時代合格にあと一歩といった感じではなかった人は必ず現役時代の反省を行なってください。

 

 私の場合は、主に以下の2つでした。

 

  • 力を入れるべき科目
  • 復習するタイミング

 

 1つ目の力を入れるべき科目とはどういうことかというと、現役時代に時間をかけるべき科目を間違えたということです。私は現役時代、化学が他の科目に比べ得意だったため、他の受験生に化学で差をつけようと考えていました。そこで化学の勉強にやや時間を割きがちだったのですが、浪人生活が始まる前にどのように点数を取っていくか考えたときに化学に時間を割くのはコスパが悪いということにこの時点で気がつきました。はっきり言ってめちゃくちゃ気がつくの遅いです。東大の二次試験では化学は時間が足りないため高得点が狙いにくいうえに、満点でも60点しかありません。一方、数学は120点満点のため、勉強時間を割けば割くほど合計点数が伸びます。そこで、私は浪人してあまり理科の勉強に時間をかけずに、数学に時間をかけることを決めました。

 

 2つ目は復習するタイミングです。私は一度問題集を解いてから復習するまでに1ヶ月ほどの時間をあけてしまっていました。そのため、一度間違えた問題を2度目に解き直す際に正答率も悪くなかなか定着していませんでした。当時は部活が終わってから受験までの時間もあまりなく焦りだけが先行してしまい、問題集を終わらせるために先へ先へと勉強していたように感じます。その結果、勉強はしているもののなかなか学んだことが定着せずに受験当日を迎え、残念ながら浪人してしまうことになりました。

 浪人してからこのことを反省し、エビングハウスの忘却曲線に沿って勉強計画を立てるようになりました。予習、授業、その日に復習、週末に復習、1ヶ月後に復習、模試前に復習といった感じで5回ぐらい定期的に復習することを意識していました。

 

 これは私の現役時代の失敗を踏まえ改善したことですが、この記事を読んだ方それぞれ反省するべきところがあると思います。その反省するべきところを見つけることこそが浪人生活で成功するためのポイントだと私は思います。この時、『〜ができなかった』といった反省で終わらせるのではなく、『〜ができなかった。なので〜をしよう。』といった感じに改善策まで考えることが重要なので、反省点だけで終わらせないように注意しましょう。 

 

長い受験勉強のために充電期間を過ごそう!

 浪人が決まったら春休みにやるべきこと5個の最後はこれです。浪人期間は思っている以上に長いです。現役時代とは異なり、孤独に感じることや、勉強が辛くなることも多くなります。そのため春休みのうちから頑張りすぎると夏以降にガス欠してしまい、勉強することをやめてしまう可能性もあります。この時期に全く勉強をしなくていいというわけではありませんが、これまで受験勉強をしてきた疲れもストレスも溜まっていると思います。その疲れを貯めたまま浪人生活をスタートしてもうまくいかないことが多いです。長い浪人生活をスタートする前に思い切って充電期間として自分のやりたいことをして、新学期までの時期を過ごしましょう!

 

 今回の記事では浪人が決まってから春休みのうちにしておくべきこと5つについて説明してきました。記事中でも言いましたが、浪人生活は思っている以上に長く、つらい時間を過ごすことになります。この辛く長い1年を意味のあるものにするには合格するしかないですよね。そのためには正しい方法で努力していくことも必要になってきます。同じ時間勉強していても成績に差が出てくるのは、元の能力の違いもあるとは思いますが、一番の違いは効率よく勉強できているかどうかだと思います。このブログでは私の受験時代を通して感じたこと、オススメの勉強法などについて随時更新しています。是非この記事が気に入った方いましたら、ブックマーク登録等よろしくお願いいたします!

 浪人生活これから頑張っていきましょう!